2020年05月31日
【プロフィール】
1988年 株式会社大林組に入社、大阪本店設計部で建築意匠設計を担当
1993年 一級建築士取得
2000年 出産、育児休業を経て休業前同様建築設計部に復職
2011年 建築設計部 課長
2019年 建築設計部 部長(現職)
大阪本店内に7部ある建築設計部門の一つであり、駅前開発、観覧場、ホテル、商業施設等の設計を担当している部で、各プロジェクトの責任者として方針確定、社内外マネジメント、設計図、デザインの確認等を行っています。
自身が担当し竣工した物件は約20件。(内社内外受賞 7件)
いわゆる男性社会といわれる建設会社で「女性活躍推進」を浸透させるために、社内外で「意見交換会」を実施しています。また、大阪サクヤヒメ受賞者を中心とした、サクヤヒメSDGs研究会の活動をしています。
困難のない人生はなく、それを乗り越える過程のなかに成長があり、乗り越えたときに得られる達成感がまた次の困難に立ち向かう糧となっていると思っています。なので、いまだに困難なことは多々発生していますし、いかに乗り越えるかに知恵を絞る毎日です。一つの答えを見出すことに拘らず、あらゆる可能性を模索するということでしょうか。
時には動かずとも時間が解決してくれることもありますし、あえて機が熟すまでひたすら待つこともあります。
女性として働くなかでということであれば、男性社会といわれる業界のなかで有利な点も不利な点もありましたが、振り返ると有利な点で不利な点を乗り越えられた気がします。(不利な点=困難なことですが。)
第3回サクヤヒメ賞を受賞した後に、第1回目、2回目に受賞された方々が研究会をされていることをお聞きし、そのイベントに参加したことがきっかけです。SDGsの全貌を理解するには至っていませんが、もともと「女性活躍推進」を推し進めたいと思っていましたので、その部分からの入門者です。
特に意識はしていませんでしたが、設計をしていくなかで心がけていたことが、SDGsの活動に通じていることを研究会の活動等を通じて再認識しています。例えば、年代の建った建物を改修して再利用する、計画地の樹木をできるだけ残す、顧客、利用者の満足度を高めるアイデアを提供するなどでしょうか。
社会活動に参加するなど積極的な活動はできなくても、仕事、普段の生活の中で少し意識をしてみることで、SDGsの目標達成に貢献できるのではないかと思います。
「大阪のおばちゃん」でイメージできる通り、大阪・関西の女性は明るく、面倒見がよく、気さくさを持ち合わせ、しかもパワーがあると感じていますが、「社会、特に会社組織内」においては、縁の下の力持ちでとどまっている気がしています。各自が頑張っていてもやはり限界があり、同志が集まること、共感すること、さらに連携していくことで、もっと表にでていくことができれば、「キラリ輝く」ことができると思います。
SDGs研究会の活動を通して社会活動のなかでの「大阪のおばちゃん」仲間を増やせれば頼もしいです。
SDGs研究会の活動を通じて社会活動のなかで「大阪のおばちゃん」仲間を増やせれば頼もしいかぎりです。
ありがとうございました。
(取材:2020年5月/所属・役職名等は取材時のものです)