NO.1 関西を女性のアイデア・パワーで、SDGsを目指し経済発展させましょう!|特定非営利活動法人 女性と仕事研究所

SDGsでキラリ輝く大阪をつくる女性たち

NO.1 関西を女性のアイデア・パワーで、SDGsを目指し経済発展させましょう!

2020年05月31日

小谷 美樹(こたに みき)さん
積水ハウス株式会社 ESG経営推進本部(大阪サクヤヒメSDGs研究会ジェンダー部会メンバー)

【プロフィール】
1988年 積水ハウス株式会社に入社・大阪特建事業部で住宅設計を担当
1992年 一級建築士取得
1993年 結婚を機に技術本部 へ異動・内装部材開発や性能設計を担当
1996年 出産、育児休業を経て開発部 復職
2004年 開発部 課長昇格
2013年 大阪南支店 設計課 統括課長
2014年 経営企画部 ダイバーシティ推進 部長
2018年 CSR部長
2020年 ESG経営推進本部 部長

【表彰】
2011年 「ぐるりん断熱の開発」で社内表彰 他
2017年  第2回大阪サクヤヒメ表彰 大阪サクヤヒメ大賞 受賞(大阪商工会議所)


現在のお仕事の内容をお聞かせください。

CSR部長として、社外へは、全てのステークホルダーに向けて、社内には、グループ従業員や協力会社へ向けて、ESG(環境・社会・ガバナンス)経営とその先にある社会課題の解決、SDGsの実践を企画、推進してきました。目指すは、「『わが家』を世界一幸せな場所にする」を通して持続可能な社会の構築です。2020年6月からは、ESG経営推進本部に改組し、更に、ダイナミックに取り組みを進めていきたいと思います。

お仕事以外で、何か活動(趣味、地域活動など)をしていらっしゃいますか?

大阪サクヤヒメ受賞者を核とした、サクヤヒメSDGs研究会の活動や、これまで参加した経済産業省が主催する女性リーダー研修(Women’s Initiative for Leadership、略称:WIL)や、内閣府が企画した、ハーバード・ビジネススクールの教授陣を招へいした合宿研修 『女性リーダーのための経営戦略講座』、内閣府主催の『女性エグゼクティブ育成研修』などのネットワークを通じた交流で自分が社会にできる事を取り入れ、活動しています。

これまでの人生を振り返ってみて、困難はありましたか?また、どうやってその困難を乗り越えられましたか?

これまでの人生は、困難を肥やしに成長してきました。思えば、困難を乗り越える事にやりがいを感じて、あえて挑戦して突き進んで来たと思います。高校時代に、女性で理系を選び、職業の選択に建築技術者として就職したことも、始めの一歩だったかもしれません。女性は少ない分野だと思ってはいましたが、自分の夢を叶えたとと喜々として就職したところ、社会から珍しがられたりした事が逆に意外でした。私の両親は父は土木技術者や母はデザイナーとして社会に関わって仕事をしており、その姿が人生のロールモデルとなっています。いい仕事をして、実績を積み上げるという、一つ一つの仕事の達成へのこだわりと、一級建築士の資格取得など次のステップに進むための準備をして、世の中の情報も集めながらこれまで進んで来ました。アイデアを出して企画し、やり遂げるための壁を困難でも一つ一つ乗り越える。この連続です。部の職責部長を経験してからは、部や会社の経営と人材育成について、更に企画して超えていくチャレンジも大きくなり幅も広くなりました。

SDGsに興味をもったきっかけは?

SDGsとの関わりは、私の本業そのものです。私がCSR部長に就任した2018年4月頃から、日本ではSDGsが徐々に認知されてされ、大阪では万博誘致で一気に市民権を得ました。私は、SDGs以前のMDGsからの大きな変更点の1つが、企業が参画し誰一人も残さない世界を創るという理念に大変共感しました。これは社内に根付かせるべき活動であり、それを推進するのは、CSR部の仕事だと思い、まずは、サステナビリティ レポート(環境・CSR報告書)に当社の事業との関わりを記載することから開始しました。

ご自身のお仕事や生活の中でSDGsをどのようにとらえていますか?

仕事では、「SDGsはビジネスチャンス」との掛け声で、まず社員への周知を進めています。当社は、イノベーション&コミュニケーションというビジョンがあります。ビジネスの知恵は、現場の最前線にあるため、それをコミュニケーションで集め、実戦し、イノベーションにつなげよう、という意味です。その発想にSDGsの視点を加える事で更にアイデアが膨らむと思います。そのため、社内向のSDGsショートムービーを作成したり、SDGsのカードゲームのファシリテーション資格を自ら取得し、社内でSDGsの社会の体験研修を行っています。社会に向けては、弊社の取り組みの共有や社外の学習、プライベートでは、このサクヤヒメSDGs研究会を活動の拠点として、「5・女性活躍」「8・働きがい・経済」「11・持続可能な街づくり」などを実践していきたいと思います。

大阪・関西の女性がキラリ輝くために、何が必要と思いますか?

大阪の女性は、元々とても輝いていると思います。 しかし、経済活動に繋がる就業率や、管理職や役員など経済を動かす意思決定の場への参加はやや少ないのが現状です。そこで、輝けるパワーを経済発展や活性化に繋げる場に更に参加して、溢れるアイデアを社会活動に生かしていただければと思います。大阪の文化・風土は、笑いと親しみに象徴される様に、比較的、トライ&エラーができるキャパシティがあると思います。また、次世代を担う若手女性にも、大阪や日本の将来を大きく変えるイノベーションを起こして頂きたいです。その為に、サクヤヒメの受賞者の経験などをロールモデルに参考にしていただいたり、国内外の活躍する女性の考え方やノウハウ、経験を共有する国際女性シンポジウムを開催できたらと思います。この話題について、女性に限らずあらゆる方々と、大阪をどの様に発展させるかを考え、行動する機会を創っていきたいと思います。そして、働く仲間がどう成長して行けば良いかなどのアイデアを出し、大阪関西の女性が更に輝く大きなウエーブを作り関西・大阪を活性化できればと思います。

さいごに、大阪・関西の女性にメッセージをお願いいたします。

皆様、大阪は笑いと親しみやすさで「誰一人も取り残さない」SDGsにもってこいの文化・風土が溢れています。女性活躍においても、笑いと親しみやすさで、皆が輝くナンバー1を目指しましょう!是非、一緒に活動していきましょう。

ありがとうございました。

(取材:2020年5月/所属・役職名等は取材時のものです)

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