New!No.38 クライアントとお客様をつなぐコンタクトセンターで女性の社会進出を応援|特定非営利活動法人 女性と仕事研究所

SDGsでキラリ輝く大阪をつくる女性たち

New!No.38 クライアントとお客様をつなぐコンタクトセンターで女性の社会進出を応援

2024年07月12日

矢野 ひとみ(やの ひとみ)さん
株式会社シーダ 代表取締役社長(第1回活躍する女性リーダー表彰・ブルーローズ賞)

1990.02.01~ イベント会社で、マネージャーとして、人材育成や新規顧客開拓、イベントの企画・運営・管理を担当。
2000.11.31~ 事業部長→統括本部長として大阪・横浜150席のコールセンター、人材派遣業の管理を任される。
2011.01.21~ 音響会社でコールセンター事業を立ち上げ、事業部長として業績の向上及び人材育成に注力。
2021.04.01~ 株式会社シーダを起業し代表取締役社長に就任。
2023.03.08   第1回活躍する女性リーダー表彰・ブルーローズ賞を受賞。
2023.10.05  全国商工会議所女性会連合会主催 第22回『女性起業家大賞』最優秀賞・会頭賞」を受賞。


現在のお仕事の内容をお聞かせください。

多種多様な業界の企業の顔として、電話を初め、様々な顧客対応を行うコンタクトセンターを担っています。
インバウンド(受信)業務では、カスタマーサポート・テクニカルサポート・イベント事務局・緊急コンタクトセンター・受付代行など、顧客からの問い合わせに応えられる受電センターを運営。アウトバウンド(発信)業務では、新商品やキャンペーンのご案内、申込みの促進やご本人確認、DMのご案内、マーケティングリサーチなど、お客さまごとに最適なアプローチを実施することで新規獲得や顧客の維持・拡大に貢献。また、ターゲットリストの提案・DM作成・封入作業、テレマーケティング実施後の集計・分析に至るまでワンストップソリューションも行っています。他には、人材育成・BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)・イベントの企画制作運営などです。

お仕事以外で、何か活動(趣味、地域活動など)をしていらっしゃいますか?

2023年ブルーローズ賞受賞を機に、大阪サクヤヒメSDGs研究会の活動に参加しています。
会社としては、地域コニュニティーと連携して、こどものためのイベントに参加したり、スタッフのこどもたちを会社に招待し、コールセンター見学を実施。ママのお仕事をしている姿を見て頂きました。今後は、スタッフ以外のこどもたちも含めて、こどもの為の学びの場を実施予定。
プライベートは、高校・大学とバトン部に所属していたので、体を動かすことが大好きです。スポーツジムでZUMBA・ジャズダンス・ヨガやピラティスを楽しんだり、中々上達しない、ゴルフをたまにしています。

これまでの人生を振り返ってみて、困難はありましたか?また、どうやってその困難を乗り越えられましたか?

起業に至るまで、会社都合などで、何度か転職したので、もちろん、都度、困難なことは、ありました。その度に「自分なら乗り越えられる・乗り越えられない試練はない」と信じて、いつも前向きに向き合ってきました。その度に気が付けば、励ましてくれたり、応援してくださる方がいて、一人じゃないと思えました。「経験は、宝なり」と言いますが困難を乗り越えるたびに、人として強くなり、多くのことを学びました。その集大成としての経験が、3年前の独立・起業でした。期限を迫られた移転、突然の独立だった為、事務所探しに始まり引っ越し、事務設備や事務機器の調達などと並行して、会社設立の手続きや資金繰りなど、短期間に体験しました。その原動力となったのがお客様に迷惑をかけたくない、スタッフを守りたいという一心だったと思います。自分を信頼して仕事を任せてくれるクライアントと自分を信じて付いてきてくれるスタッフを思うと頑張れました。お陰様で、スタッフを一人も失わず、クライアントも独立を好意的に受け入れて下さいました。又、転職で得たスキルがシーダの業務内容になっています。今後も人との関わり・コミュニケーションを大切に邁進したいと思います。

SDGsに興味をもったきっかけは?

第1回ブルーローズ賞受賞を機に大阪サクヤヒメSDGs研究会の活動に参加しましたがそれ以前から女性の活躍推進に力を注いでいたので、その延長線上にSDGsがあるというイメージです。雇用を確保する中で、企業が決めた時間帯では、働きたくても働きづらく、多くの女性が能力があるのに働くことをあきらめているという事です。ダイバーシティと言われる時代に働き方は、フルタイム・週4・週5日がまだまだ当たり前、年齢の壁など。シーダから変えようと思い、一人一人の希望シフトを採用。20代から70代の女性が活躍しています。女性達の社会参加とキャリア形成をサポートし、時間の制約をマイナスに捉えるのではなく、限られた時間だからこそ、出来るパフォーマンスがあると考えました。個性を尊重し、やりがいを持って仕事に取り組んでもらうことでプラスに、そして会社の力に変えています。

ご自身のお仕事や生活の中でSDGsをどのようにとらえていますか?

SDGsは、もちろんですがプラスSustainable Well-being Goals&Communicationに注力したいと考えています。
お客様やお取引先様はもちろん、従業員同士が役職や立場に関係なく、Communicationが図れるフラットな関係性がダイバーシティの推進には不可欠です。また、「従業員一人ひとりが「幸せ」を実感できる」、従業員の幸せが会社全体の幸せに、そしてお客様、ひいては、関西経済、社会の発展につながっていくと考えます。そこには企業の意識改革と実行が不可欠です。業種業態によっては、難しい点もありますが弊社の取り組みや事例を紹介させて頂く活動を続け、きっかけになればと思います。又、現在は、「女性」をメインに取り組んでいますが今後は、未来のこども達→「人」に活動を広げて行く予定です

大阪・関西の女性がキラリ輝くために、何が必要と思いますか?

女性が、社会の中で必要とされていると実感すれば、必然的にキラキラ輝き始めると思います。そのためには、女性が活躍できる場所が必要です。もともと持っている力を活用する場所、今までは気づかなかった力を引き出せる場所、自信を持って働ける場所、心身ともに健康で継続的に働ける場所があれば、きっとキラキラ輝くはずです。輝ける場所を求めているたくさんの女性のために、そんな場所を提供し続ける事が使命と考えております。

さいごに、大阪・関西の女性にメッセージをお願いいたします。

人は、年齢関係なく成長できると思っています。〇〇だからと自分で制限をかけたり、成長を止めないで、勇気をもって一歩踏み出しましょう。そして、大阪・関西の女性達とお互いをリスペクトしあい、役職や立場に関係なく、コミュニケーションが図れるフラットな関係性を築き、共に大阪・関西を盛り上げていきましょう!!

ありがとうございました。

(取材:2024年07月/所属・役職名等は取材時のものです)

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